衆議院議員 柿沢未途(かきざわみと)の公式サイトです。国会議員評価で3つ星★★★を4回目の受賞。2016年文藝春秋「日本を元気にする逸材125人」に選出。

別所哲也×柿沢未途「夢をカタチにする行動力」4


別所哲也×柿沢未途

ここに到達するまでには失敗の経験もあったと思いますが、どう克服されましたか?

別所 自分が好きと思ったことは他人に伝えたくなるもので、そんな場合は思い切ってぶつかっていくことが物事を切りひらいていく上では重要です。思い切ってやってみて、間違ったり失敗したとしても、堂々とすがすがしく謝ればいい。失敗することは悪いことではありません。失敗しても、本来あるべき姿との距離を冷静に測れば、やるべきことは自ずと見えてくると思います。

大事なのは、いざ失敗をしたら、その失敗についてありのままに大切な人たちに伝えて、いかにスピーディに瞬発力をもって対処できるかが、リスクを最小限に抑える上では重要でしょう。

人間は失敗や間違いを重ねながら成長していく存在です。それなのに失敗や間違いのない完璧さばかりを求めることにそもそも無理があります。

政治についても同じだと思うんです。選んだ人(=政治家)にばかり完璧さを求めるのではなくて、社会の抱える問題を自分のこととして考えるようになれば、もっと政治はよくなると思うんです。

柿沢 人々が自分のこととして考えるという点では「地方分権」もその一つです。いまこの言葉が盛んに出てきていますが、実はメディアに出て有名になっている知事や市長などの他にも、問題を克服するために目立たなくてもしっかりとした政策を打ち出している人がいます。

知名度ばかりではなく、そうした発想と実行力のある人が、政策上のクリエイティビティを発揮できるように、権限とお金を地方自治体に渡してやっていくことは、大変重要だと思うのです。

中央省庁が決めた一つの方法を全国一律に強制するのではなく、自治体の権限と責任において、ベストと思われるものをそれぞれ実行を許して、成功すれば他の自治体も参考にできますし、失敗したなら直せばいい。そうしたリスクも踏まえた上で、自治体や住民の方が自ら判断していく仕組みが求められると思います。

別所 その点では、僕たちも同時に試されているんだと思います。メディアでは「地方分権」という言葉がかつての“郵政民営化”のごとく、まるで魔法の言葉のようになりかけています。だからこそ人々は、その本当の意味を慎重に判断しなきゃいけないと、気づきはじめていると思います。

政治家も“魔法の言葉”ばかり言うのではなくて、人々が安心して暮らしていける社会づくりに「地方分権」がどう必要なのかを具体的に理解してもらえるように行動することが大事でしょうね。

別所哲也×柿沢未途

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